人気ブログランキング | 話題のタグを見る
今日は。
種田山頭火を読んでいる。

「うしろすがたのしぐれてゆくか」

「まっすぐな道でさみしい」

「分け入つても分け入つても青い山」

無季自由律句の俳句。

簡潔な言葉の中に、いくつもの思いが宿る。

うしろすがたのしぐれてゆくか

なにかこう、潔さの美学を感じる。

世界でいちばんなんとかとか、

誰よりも愛してるとか世界の中心でなんとかとか、

過度な表現が世の中にあふれるなかで、潔さの美しさに惹かれる。

壮絶な人生を生きた俳人は、そこから潔さの美学を見出したのだろうか。

逆に潔き美学を追い求めたから、人生の無駄かもしれないけれど

大切なものを見失ったのだろうか。
# by maya-max | 2006-10-17 03:18 | それ以外。