家庭犬と繁殖犬
ボーダーテリアの育児ブログですが、ちょっとまじめに考えてみました。



いま、我が家はモナちゃんとマヤが、同時にヒートです。

ヒートがはじまってすぐ、大ちゃんは実家に連れて行こうと思っていました。

牝がヒートだと、雄は本能が働いて、とても可哀想な状態になってしまう。

実家の両親も帰国したので、そのほうが大ちゃんにとってストレスが少ないと思います。

明日以降、大ちゃん、実家生活です。

ただ・・・。

そろそろ匂いも強くなってきたかな?という感じなのに、

CoCoがヒートのときとは大ちゃんの様子がまったく違います。

CoCoのときは、もう大変な反応だったけれど、いまは大ちゃん、まったく無反応。

文字で書くのは語弊があるかもしれないけれど、昔の人は、「犬畜生」なんて

言葉を使って、親犬でも、兄妹でも、反応してしまうと言われていました。

大ちゃんは、交配経験のある牡だから、なおさら反応が強いはず。

でも、大ちゃん、自分の母犬であるモナちゃんにも、妹のマヤにも、無反応。

並んで寝ていても、無反応。

大ちゃんは、根っからの家庭犬なのだと思いました。

大ちゃん、もともと、女の子に乗るという行為もマウンティングという行為も

ほとんどしない子です。

大ちゃんにとっては、牡の本能<家庭犬なのだと思います。

大ちゃんは、家庭という群のなかの一員であって、

モナやマヤのヒートのときには、幼少期に去勢した牡のように、興味なし。

いわゆる「種牡」( この言葉は大嫌い )としては、不適格なのかもしれません。

でも、それでいいと思っています。

大ちゃんは、種牡になるために生まれてきたのでも、我が家にいるのでもなく

大ちゃんが、大ちゃんとして、家族だからここにいると思っています。

大ちゃんは、ドッグショーが大好きです。

それは、大ちゃんにとっては、人間と一緒に歩くのが楽しいという

しごく単純なことなのだと思います。

じゃ、なぜ、楽しいのか?

それは、大ちゃんが人間大好き犬だからだと思います。

人間が大好きだから、人間と歩くことや、緊張感の共有が楽しいのだと思います。

褒められればうれしいし、リードを通じてのコミュニケーションも楽しい。

根っからのショードッグでなくとも、根っからのスタッドドッグでなくとも、

まず、家庭犬として、大ちゃんがしあわせで、一緒に暮らす人間も幸せなことが

なにより大事なことだと思います。

繁殖を目的としてのみ飼われている犬は、目が違うように思います。

人間を見ない。

人間を意識の範疇に置かない。

本能が強い。

なんだか、とても、動物的です。

でも。

わたしが個人的に思うことは、犬をブリーディングするなら、

人とともに生きる犬として育てるところまで含めて、責任なのではないかということ。

ただ生まれて、人間との関与が低いまま巣立てば、ほんとうに本能そのままの

犬になってしまうのではないかと危惧します。

人とともに生きることを目的とするなら(家庭犬として)、幼少期からの刷り込みで

人を意識する、人を好きになる、人の目を見る、人の声に耳を傾ける、

そんな犬に育ててから送り出すことは、とても大事なことだと思います。

産ませて、譲っておしまい、じゃないと思っています。

とてもしあわせなことに、我が家の仔犬を迎えてくださったオーナーさんは

みんな、口をそろえて言ってくれます。

人間大好きで、とても飼いやすいと。

犬質、健全性はもちろん大事だし欠かせない部分だけれど、

とても飼いやすいと言ってもらえることが、送り出してなによりもなによりも

うれしいことです。

リスクヘッジをし、計画的に健全なラインを守ることまでは人間にできても、

犬質の完全な操作はできません・・・神様の領域。

人間がどんなに美人、美男を産みたいと思っても・・・そうならないこともある(汗)

けれど、パピートレーニングは違います。

人間の心がけと、がんばり次第で、スポンジはどんどん水を吸収してくれる。

仔犬の真っ白な心は、スポンジのようです。

雑巾がけの日々。

うんちまみれの日々。

コラー!の連続の日々。

おいで、おいで、と呼び戻しを教える日々。

生まれてから3ヶ月近い日々、こんなふうに育てたことが実を結び、

仔犬の心を人間とともに生きることをあたりまえに受け止めるような

おおらかで素直に育てたいと、そのことをいちばん大切に思っています。

親犬も、仔犬も。

家族として健やかに暮らせる心を持てないキャパシティでの繁殖もしないし

今後もするつもりはありません。

こうしてPCに向かっている間も、大ちゃんはずっとわたしの膝の上。

モナちゃんより、マヤより、CoCoより、自分のことを好きでいてくれたら、うれしい。

すべての犬は、愛されて育ってほしい。

心から大切に思い育てた犬を繁殖した場合、繁殖した人間はおそらく、

展示販売にもネット販売にも、出せないはずだと思うのです。

自分の大切な子の子が生まれ、その仔犬の幼児期を大切に育てたら、

大切にしてくれる人に「直接」ゆだね、ずっと見守りたいと思うはず。

そして、素敵な仔犬を産んでくれた親犬に心から感謝して、

ずっと大切にしたいと思うはず。

ときどきメールをいただきますが、モナちゃんはもう繁殖はしないつもりです。

もしももしも、絶対、何があってもこの血を残すべきだと思う牡が来日したら

可能性は0ではないけれど、現状、可能性は限りなく0に近く、

モナちゃんの繁殖はないです。

モナちゃんは、もう、わたしには余りあるだけの子を残してくれたと思います。

だから、あとは、モナちゃんにめいっぱい伸び伸びと、しあわせに、過ごしてほしいと

思っています。

心なしか、コーちゃん、よく眠ります。

前みたいに、パタパタしてません。

赤ちゃん・・・できてるかな?

モナちゃんの孫が見られるかもしれないと思うだけで、半泣きしそう。

血は、大切に、大切に、残していくものだと思います。

願わくば、種牡、台牝という言葉そのものが、なくなる時代が来てほしいと

思っています。

愛しているものは、大切に思う。

人間であれ、犬であれ、まずそれが大事なことだと思います。

安心は、人をつよくささえてくれます。

不信は、人を捻じ曲げます。

きっと、犬も同じなんじゃないかな。

人と生きることを幸せに思えるように・・・育てたいと思います。

膝の上ですやすや眠る大ちゃんを見て。

モナちゃんとくっついて眠るマヤや、

ペコとくっついてすやすや眠るボーダーパピーズを見て、

あらためて、思いました。

安心して、安心して、育ってほしいと、思いました。
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by maya-max | 2007-03-14 03:32 | 犬のこと。


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