カテゴリ:本のこと。( 3 )
書店にて本日の収穫あり。
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読みかけの本を2冊、読み終えたので、ツインビルの本屋さんへ。

本日、本屋は、壊滅的。

読みたい本がない本屋ほど、悲しい場所はないね。

どうにかこうにか粘って、3冊購入。

○ミヒャエル・エンデ_影の縫製機

絵本だけれど、おそらく子どもが読むには難解で、大人が読んでも難解な絵本。

布張りの装丁も美しい本です。

○Marie Claire Idee

母が大好きなフランスのインテリアの雑誌。

見ているだけで、そのエッセンスや遊び心、色使いにわくわくする。

こんなふうに、心豊かに暮らせたらいいなっていう心の栄養みたいな感じ。

○犬は神様

犬の話なんだけれど、これもまた大人っぽい色鉛筆の挿絵に興味を惹かれて

手に取ってみました。

はやく家に帰って、Bestyoを聞きながら、のんびり過ごしたいね。

あちこち青山を歩き、巡り、方々に送るクリスマスギフト選びに骨折った1日。

でも。

こういう頼まれごとは、楽しいから、質のいい頼まれごとだと思う。

素敵な1日を、もらったみたいな感じ。

ふと思い立って、まるで本物のくすんだ色を帯びた質感の

薔薇のフェイクフラワーを花束にして、母へのお土産にした。

くすんだ感じのピンクが、気になったので。

さて、郵便局で送る手続きをしたら、帰りましょ。
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by maya-max | 2006-12-14 17:40 | 本のこと。
絶望と希望。
絶望した側が、戦いに勝つことがよくある。

と、ヴォルテールは言った。

本の中では、こう続く。

絶望というのは希望の種のようなものなんだよ、と。

* * *
読み終えた本に、なにか不思議な縁を感じたり、

なぜこのタイミングでこの本を読んだんだろう?

そう思うこと、ないかな?

わたしは今回、頁をめくるたびに考えさせられたし、

どうして今日、いま、この本を読んでいるのだろうという

不思議を感じずにはいられなかった。

手が震えそうになるその震えを止めてくれたり。

泣き出しそうなその涙をひっこめてくれたり。

あまりに時間がかかって、ふつうなら2時間ほどで読み終える厚さの本を

1週間もかけて、繰り返し、繰り返し、読んでいた。

なぜ、これほどまでに自分のなにか心模様とシンクロするのだろう?

と思っていたら、最後にその謎が解けた。

作者あとがきを読んで、ぜんぶがわかった気がした。

この作者は、わたしとおなじ経験をもっていた。

本のなかで、ストーリーを紡ぐなかでただただ作者が問うていたもの

それは、「目に見えないもののたしかさ」だった。

目にみえないものは、はかなくて、不安で、壊れそうで、危うくて

いまにも消えてしまいそうで不安になるけれど、でもそれらはたしかに

「ここ」にある。

ここは、ここ、心の中。

大切なものは、大切であればあるほどに、失うことが不安になるけれど。

失った瞬間に失う不安からは解放される。

それは、失うこと自体が恐怖なのではなく、失うのではないかという不安こそが

不安の実態だから。

失ってみたら、実際には意外と平気だったってこと、思い返せばあるかも。

だとしたら、不安の種も芽も、すべては自分のなかに内部発生するもので

他者の問題ではなくて、自分自身の問題なんだろうと思う。

この作者が、何冊もの本で語りかけていること、それは

「一体、自分とは何者なのか」

それだけが、わたしたちが本当に知り、

考え続けねばならない問いではないかということ。

自分を知ることで、この「不安」という人間にとっていちばんの敵に

立ち向かえるのかも、しれない。

わたしは、石橋を叩いて壊してしまのではないかというほどの心配性で

なにかにつけて、不安になってしまうけれど。

不安になると胸がどきどきして、手がそわそわ震えて、頭が混乱して

どうしよう、どうしようと、考えはじめてしまうけれど。

こうやって、不安ってヤツの招待を冷静に、冷静に、見極めれば

平気、平気、大丈夫。

笑っていられるのかも、しれないね。

いい本でした。

「どれくらいの愛情」「もしもわたしがあなただったら」_白石一文

こんな時代に生きてて、不安のひとつやふたつ、ない人のほうがおかしいかもね。
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このヒトタチにも、不安虫、いるのかな?
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by maya-max | 2006-12-14 15:16 | 本のこと。
朝からぽろぽろ。
朝の電車で、不覚にも泣いてしまった。
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やっぱりわたしのいちばん好きな現代作家は、白石一文。

「どれくらいの愛情」

白石一文の短編集のハードカバー。

その、1話目の言葉たちが心に染み入って、不覚にも泣けてしまった。

* * * * *
39歳の「私」に、ある日19歳の「私」が書いた「20年後の私へ」

という手紙が届く。

その手紙のなかに、こんなフレーズがあった。

一生懸命頑張って駄目だったときは、駄目だった方がきっとよかったんだよ。

そうならなくて結果的にはよかった、と必ず分かる時がくるものだよ。

だから私は頑張って駄目だったときは決して後悔しないと決めている。

二十年後の私さん。

心がくたびれて、何もしたくなくなったり、

誰のことも好きになれないような気がしたら

どうかこの私(20年前の私)のことを思い出してください。

私はいま、あなた(20年後の私)のことを心から応援しています。

そしてあなたが素敵な人と出会い、幸福な人生をこれから送っていくことを

心から願っています。

私は今、あなたのことを心から応援しています。

そしてあなたが素敵な人と出会い、幸福な人生をこれから送っていくことを

心から願っています。

あなたは決して1人ではありません。

こうしていまも一生懸命に生きている私がいます。

これからも一生懸命に生きていく私がいます。

そういうたくさんの私が積み重なって、いまのあなたがいるのです。

* * * * * * *
短編集そのものも、繊細で、細やかで、今で、人で、心で、気持ちで、

すでに3度読み返した。

そして思った。

30歳の自分は、たったひとりの自分ではなくて。

5歳の自分、10歳の自分、15歳の自分、20歳の自分、25歳の自分。

そのときそのとき、悩んだり、苦しんだり、もがいたりしながら生きてきた

自分の積み重ねなんだと。

白石一文の本は、哲学的でもあり、なにかを考えるきっかけになる本です。

僕の中の壊れてない部分、草に座る、もしも、私があなただったら...

紹介しきれないけれど、どれもが自分の指針になるし、何度も読み返している。

「どれくらいの愛情」

いい本なのでクリスマスには、大切な人に贈ろうと思う。

と思っていたら、口喧嘩して弁が立たないのはいつも男の方だもんだから

「おい文学少女、お前にはいつも言葉で丸め込まれる」と言われたので、

そんなアンポンタンには、あげないよ。
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by maya-max | 2006-12-07 10:47 | 本のこと。