残念なこと。
お知り合いで、1歳くらいのテリアを飼っている方の話。

ずーっとアントリミング(伸び放題、なにもしていない)な状態で飼っていて

そろそろトリミングしなきゃ、ボサボサだなぁと思っていたらしい。

そこで、市内のトリミングサロンに連れて行った。

すると、トリマーさん、迷わずクリッパー(いわゆるバリカン?)とハサミで

シャキシャキ、カット。

あちゃ(>_<)

だめーーーーーーー!

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毛を抜くテリアは、一度でもクリッパーを入れてしまうと、

その後、「やっぱり硬い毛にしたいから抜きたいわ」って思っても

毛穴や毛質が変質してしまい、抜こうと思うととても痛くて「虐待」に近いことになってしまう。

だから、アメリカでテリアを専門にトリミングしている方は、一度でもクリッパーを

入れた犬は、頼まれても抜かないとか。

つまり、最初の一歩が、肝心なのです。

クリッパーは絶対にNG!

町のトリミングサロンの多くは、きっとクリッパーを入れてしまうでしょう。

おまけに、「抜くのは可哀相なのでうちはやりません」って言われたりする。

わたしも、モナちゃんのとき、言われた。

でも、きちんと毛の流れに沿って抜けば、多少は痛いかもしれないけれど

人間が想像するほどの痛みではありません。

定期的に抜くことで、犬も慣れてくる。

モナちゃんは、トリミングをはじめると目を瞑って寝てしまいます。

なぜ、町のトリマーさんはストリッピング・プラッキングが苦手なのか。

それはおそらく、日本のトリミングスクールの多くは、プードルなどを中心とする

愛玩犬種のトリマー育成に力を入れる方向ではじまったからではないかと推測します。

プードルも、マルチーズも、シーズーも、クリッパーとハサミです。

学校に入り、まず基本のクリッパーとシザーワークの技術を習得する。

その時点で、町のトリミングサロンなら、雇ってくれるのだと思います。

だから、ナイフを使ってストリッピングするテリアやコッカー等の犬種の扱いに

それほど慣れてないトリマーさんが多いんじゃないかな。

ちなみに、コッカースパニエルもすべてクリッパーを使うトリマーさんは多いけれど

トップラインなどの毛は、ナイフで抜き抜きするのです。

そして、あまりにも知られていないけれど、シュナウザーはバリカンの犬種じゃありません。

クリッパーを部分的には使うけれど、きちんとナイフでストリッピングするのです。

シュナウザーといえば、すぐにクリッパーをつかって毛を刈ってしまうことが多くて

とても残念に思います。

これは、ワイアーフォックステリアでも同じかな。

きちんとナイフで抜いてコートをつくったシュナウザーの艶やかで逞しいボディは

ほんとうにきれいだなぁと思うのです。

「うちはショードッグじゃないから」「うちは家庭犬だから」。

そういう考え方をよく耳にします。

でも。

ショードッグ、家庭犬関係ナシに、その犬種を飼っているのであれば、

なぜそういうコート管理をし、たとえば硬い毛にする必要があったのか。

ということの正しい理解をし、飼ってあげられたらいいなと思うのです。

テリアの毛が硬くあるべき理由は、どんな山や森に入って夢中で狩りをしても

木の枝や棘やさまざまな障害物から皮膚を守ってくれるためです。

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でも、最初の一回目をどうするか、その判断をオーナーさんがするためにも

ブリーダーに説明責任があるんじゃないかなと思います。

ブリーダーさんがきちんと、「こういう管理をするんですよ」と説明してあげられたり

得意なトリマーさんを紹介してあげるとか、ブリーダーさんがやってあげるとか

そういう関係を築けていれば、だんだんと飼い主さんの意識も変わると思うな。

件の知人のテリアの飼い主さんも、「もう抜けない」と聞いてショックを受けていました。

どうなんでしょう?

可愛いかったらそれでいいじゃないの。

という気持ちも、たしかにわかる。

でも・・・そんな話を聞いて、ちょっと残念に思いました。

モコちゃんが、パピーコートを抜きに来る日が楽しみだな。

はい、がんばってわたくしが、するつもりです。

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このヒトが、わたしの練習台になってくれてるんだけど。

しばらくはダメだろうなー・・・練習台どこかにいないかなぁ。

喘息で、犬の毛を抜いたりシャンプーをしたりすると咳がゲホゲホになってたけど

ブログを読んだ方が、お医者さん用のマスクをたくさん送ってくださって(やさしい!)

トリミング中にマスクをしていると、ゲホゲホしなくなった。

いま、ちょっとトイプードル飼いたい病。

ナイフを使う犬たちはうちにいっぱいいるけれど、ハサミの犬が1頭もいない。

プードルのシザーワーク、ヨーキーのようなシルキーコートを維持する技術、

あれもこれもやってみたいけど、そんなキャパはどこにもない。

あ、でももし広いお家に住んでいたとしても、無理だな。

モナちゃんがいるから、か弱いプードルなんて飼ったらおっかないね。

でもやってみたいんだよな。

プードルの、イングリッシュ・サドル・クリップ。

最近、ドッグトリミングマニュアル、みたいな教科書のような本を眺めては

ほぉ、ほぉ、ほぉ、っと溜息をつきながら、食い入るように見つめている。

うーん、このマンションには、ボストンテリアとコーギーと柴犬しかいないしなぁ。

やらせもらえても、シャンプーしかないじゃん。

残念。
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by maya-max | 2006-10-29 04:20 | 犬のこと。


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